年に一度、花見の時期だけに一般開放される
八幡西区養福寺の新日鐵住金八幡製鐵所『養福寺貯水池(昭和2年竣工)』へ…
ここ数年、個人的な新発見を探して毎年訪れていますが、なかなか見つかりません…

今年の開放期間は3月26日〜4月8日でした…
ここは“花見開放”と言っても“お花見(宴会)”をするような場所ではないようです…
昨年→養福寺貯水池 花見開放 2015

正門の表示板は『養福寺ポンプ場』…
“花見開放”時の立て看板以外、正門に『養福寺貯水池』の表示はなし…

今年はタイミング良く、初めて桜満開時に訪問…

毎回注目している正門広場奥の1本桜もきれいでした…

「堰堤(えんてい)」への入口はいつもの小さい階段から…

丁寧に積み上げられた石造り… 側面に穴があります…

さらに石造りの階段は続きます… ハァハァ(汗)…

側溝周りの仕事も丁寧…

爽やかな木洩れ日の林道… 遠くでウグイスの鳴き声…

登り詰めた正面に見えてくる「管理事務所(監視室)跡」…

「管理事務所(監視室)跡」は敷地内3つの道の合流点に位置します…

入口はしっかりとした鉄格子でふさがれています…
閉鎖されて何年になるんだろ(西洋の牢獄っぽい感じ???)…

〈参 考〉兄弟関係の八幡東区河内の『河内貯水池』管理事務所…
こちらはたぶん現役施設…

半分近く樹木に覆われ、全体を把握することはできません…

内部はさらに荒廃が進んだような気がします… ※鉄格子のすき間から撮影

反対側の割れた窓から…

壁に残ったままの“送水現況図”…
「畑分岐」「大谷分岐」「上ノ原調整池」「道水分岐」「ポンプ室」の文字が見えます…
(「ポンプ室」は世界遺産になった『遠賀川水源地ポンプ室』のことだと思います)

焼却場跡??? 旧八幡製鐵所関連施設でよく見かける造り…

「管理事務所(監視室)跡」から「堰堤」へ続くトンネルのような林道…

林を抜けるとメインの場所… 「堰堤」「取水塔」が見えてきます…

「堰堤」上は立入禁止です…
往来自由の『河内貯水池』と違い、鉄柵が安全上、問題になってるのかも…

〈参 考〉八幡東区『河内貯水池』の「堰堤」上(往来自由)

“マルエス”マークがあったと思われる「堰堤」の鉄扉…

官営八幡製鐵所 社章/ロゴマーク(通称:マルエス)※再掲
※資料を参考に、イラレで描き起こしましたので保証できません

貯水池内にある、いつもの灯籠らしきもの… そして、いつもの(場所にいる)鳥…

「堰堤」横の湾曲した階段を降りると…

湖に浮かぶ、まるで西洋の古城のような建造物が見えてきます…

「下部弁室」といわれる施設…
昨年開放されていた通路への鉄扉は施錠され、今年は近づけませんでした(T T)

目的の「下部弁室」に行けないので意気消沈気味で戻ります…

「管理事務所(監視室)跡」近くにある雑草で覆われた階段… 降りたくなる衝動が…

電柱がすごいことになってます…

名所のひとつ「石造りのアーチ橋」付近…

毎度の足場不安定のため、「石造りのアーチ橋」を遠方より撮影…
全体が見えない…T T

貯水池周辺は勾配も無く、のどかな散策路という感じです…

もちろん、気になる遺跡のような人工物を見つけては撮影…

これもいい感じ…

毎度訪問している竹林の中にある謎の通路… この先、立入禁止です…
(たぶん貯水池に飛び出ている小島か半島への入口)

ココです… (C)Google Map Earth ベース画像借用/テキスト・円は加工

“マルエス”マークの杭…

水路上にある「鉄製の橋」…

橋の近くにある製鐵所と上津役村との「分水契約書の記念碑(昭和9年)」…
雑草で埋まりまくってます…

裏門(正式名称不明)に着いたら、折り返しです…

帰路はいつものように調整池側の分岐の道から戻ります…

自然と同化しつつある遺跡のような階段…

「堰堤」の全景が見える場所… も以前に比べ樹木が鬱蒼としよく見えません…
(全体的に年々手入れが悪くなってる気が)

欄干にわざわざアールまで付けた小橋…

その小橋が掛かる水路に「石造りの排水口」があります…

さらに隣には小型の排水口らしきもの…

正門に表示されている施設『養福寺ポンプ場』です…

グルッと回って正門広場に戻ってきました… 最初の小さい階段が見えます…
いつもは、ほぼ貸切状態なんですが
今年は、花見客やカメラマンらしき人たちを数名見かけました…
来年も、タイミングが合えば訪れたいな…
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