養福寺貯水池 花見開放 2015
年に一度、花見の時期だけに一般開放される
“旧官営八幡製鐵所 養福寺貯水池”こと
八幡西区養福寺の新日鐵住金『養福寺貯水池』へ行ってきました…
八幡東区河内の新日鐵住金『河内貯水池』の双子の弟分です…
遠賀川から取水された水は、遠賀川水源地ポンプ室(世界遺産候補)から
一旦この貯水池に蓄えられ、八幡製鐵所構内へ直接送水されています…
昨年は悪天のため「堰堤(えんてい)」まで行くことを断念・・・
3年ぶりの訪問です・・・今年は3月27日〜4月9日でした
養福寺貯水池 花見開放 2014
養福寺貯水池 花見開放 2012
毎回思うのですが“花見開放”と言っても
桜の木も少なく、花見客も無く… いつも貸切状態なんです…
木々の中に隠されたように「管理事務所(監視室)跡」が見えてきました…
『河内貯水池』の管理事務所とは違い、完全な廃墟となっています…
内部は天井の高い円筒形の空間が広がります…
壁のブルーが鮮やかです… ※鉄格子のすき間から撮影
林を抜けるとパッと視界が拡がります…
いよいよメインの「堰堤」です…
「堰堤」の鉄扉にある“マルエス”跡と思われる意匠…
中の“S”が抜けたのかも…
官営八幡製鐵所 社章/ロゴマーク(通称:マルエス)
※資料を参考に、イラレで描き起こしましたので保証できません(ひまか)
官営八幡製鐵所の“マルエス”マークはいたるところで発見できます…
〈参考〉かつて存在した大谷貯水池の“マルエス”マークだらけの橋(昭和初期)
貯水池に浮かぶ灯篭なようなもの…
いつも鳥がいます… 巣でもあるのか???
3年前は施錠されていましたが
ラッキーなことに今回「弁室」への鉄扉が開放されていました…
西洋の古城を思わせる円柱状の「弁室」… まるでドラクエの世界です
内部は白壁で、なぜか神聖な感じがします… 教会っぽいのかも
「LOWER VALVE CHAMBER」の文字が見えます… 和訳“下部弁室”???
※鉄格子のすき間から撮影
遠くから「的場池球場」の歓声が聞こえます…
こちらは時間が止まった別世界…
通路の突き当たりに埋もれた階段がありました…
最後に使った人は誰だろう…
「堰堤」から離れて裏門方面へ向かいます…
ここは名所のひとつ「石造りのアーチ橋」…
※前回同様、足場不安定のため全景撮影を断念
今回も竹藪の中の“神秘的な通路”を訪問…
開放されることは無いようです…
橋の横に旧日本製鐵時の「分水契約書の記念碑(昭和9年)」があります…
「堰堤」全景が辛うじてわかる場所…
前回より樹木が鬱蒼としています… 手入れしてないのか???
ここは3年前は入れなかった場所…
欄干付きのかわいい小橋があります…
排水口でしょうか??? 相変わらずこんな場所でも仕事が丁寧です…
すべり台のような… これも排水口でしょうか???
手向山の要塞跡でも似たようなものを見た気がします…
正門広場にある「ポンプ室」…
何気ない窓の意匠にもこだわりを感じます…
ぐるっと廻ってきましたが
やっぱり正門広場奥にある桜が一番きれいです…
この年に一度の“花見開放”は
毎年(日によってかも)立入禁止区域が異なるようです…
また来年、チャンスがあれば訪れたいな…
〈参 考〉
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