門司港レトロ「国際友好記念図書館」閉館
先月末(2018年3月30日)で残念ながら閉館した
門司港レトロ構成施設のひとつ『北九州市立国際友好記念図書館』…
閉館前に改めて訪れました…
北九州市立国際友好記念図書館
古くから、門司港は、九州の玄関口として、また大陸貿易の拠点として栄え、特に大連市との間には重要な国際航路がありました。この国際友好記念図書館は、大連市と北九州市の友好都市締結15周年を記念して、両市の文学的・歴史的に意義のあるシンボルとなるように、大連市にある歴史的建造物を文献資料や実測調査を基に建設当時の近い形で複製建築しました。モデルとなる大連市の歴史的建造物は、1902年に東清鉄道汽船会社の事務所として建築され、1907年には大連倶楽部、1926年に日本橋図書館として利用され現在は集合住宅として使用されています。複製建築にあたり、外壁の石や煉瓦は、大連市で加工製作したものを使用しています。現地調査から完成までの長期にわたり、大連市の多くの方々のご協力を得た事をここに感謝いたします。1994年12月竣工
銘板は、当時の大連市長 薄熙来氏による揮毫… 「紀」などは中国語表記です…
(のちに薄熙来事件で名を馳せた政治家)
1階にある中華料理店「中国料理 大連あかしあ」…
開設時からずっと営業しています…
図書館伝説
わたしの名前は、「北九州市立国際友好記念図書館」。海を越え時を駆け、大連から門司港へ、はるばるやってきたのです。わたしは、1902(明治35)年、大連市に帝政ロシアが建てたドイツ風建築物の複製です。北九州市と大連市の友好都市締結15周年を記念して、1994(平成6)年、この地に建てられました。「大連市に残る歴史的建造物を、門司港レトロ地区に複製建設し、両市の友情のシンボルとしたい。」1989(平成元)年の交流会議席上での、末吉興一・北九州市長の申し入れに、魏富海・大連市長が快く応じた瞬間から、わたしの旅ははじまりました。わたしは、その名の通り、国際友好のための図書館。2階には、中国・東アジア関係の図書を、3階には、中国・韓国ほかの原書および、北九州市と友好・姉妹都市との交流記念品などを展示しています。わたしを訪れたみなさんが、本に触れ親しんで、中国をはじめとする世界各国の人々の歴史や文化や生活を直接感じることのできる場になりたい。国際友好の発信地でありたい、と心から願っています。
複製元の「大連芸術展覧館」… ですが
この建物も「国際友好記念図書館」の後、1996年に新しく建て直されています…
閉館のお知らせ…
今秋(2018年)観光施設としてリニューアルオープン予定です…
今月の特集が「閉館のお知らせ」とは悲しい…
リニューアル後は、施設名も変わるとのことです(図書館じゃ無くなるので)…
3階 図書展示室内部…
ピカピカの床、書棚に無数に取り付けられたスポットライトがキレイ…
友好・姉妹都市との交流記念品を展示しています…
北九州市の6つの友好・姉妹都市のうち、新しく締結した
ハイフォン市(ベトナム)・プノンペン都(カンボジア)コーナーはありません…
ノーフォーク市(米国)姉妹都市締結40周年記念の感謝状… ※旧門司市
リーダーズ・ダイジェスト財団からの表彰(1994年)と、タコマの鍵(1959年)…
ドーマー(屋根の小窓)部分の三角形の天井…
窓際はパーソナルな閲覧席になってます…
旧大連・旅順の学校章 全48点…
(すべて八幡西区在住の福田 弘氏 手作りによる寄贈の品)
知らない学校だけど毎回見入ってしまう場所… 完成度は高いです…
この図書館のために制作された絵画、江 源作「天の響(1999年)」…
背景に「門司港レトロハイマート(高層マンション)」が写らないようにするには
この角度しかないかな…
確かに観光地での図書館運営は難しかったかも知れませんが
他と同じような観光施設になってしまうには、もったいない気がします…
観光地の喧騒から逃れられる静寂のある空間だっただけに…
« スペースワールドと桜 2018 | トップページ | 鋤田正義写真展と直方チューリップフェア »
コメント