北九州市立児童文化科学館
久しぶりに八幡東区桃園公園内にある『北九州市立児童文化科学館』へ…
直近で来たのは10年以上前かな…
市内の小学生なら、一度は学校単位等で訪れる場所です…
開館してすでに48年… 外観からも老朽化が進んでいることがわかります…
施設最大の売りは「プラネタリウム」…
たぶん、北九州・筑豊エリアでは唯一です…
ステンドグラスが特徴的な外観…
銀色のドーム屋根が「プラネタリウム」です…
開館当初(1970年)から設置されている「太陽と時計の塔」…
開館時の名称は『児童文化科学館』でなく『宇宙科学館』でした…
(太陽と時計の塔 1970年10月25日 国際ロータリー第370回年次大会記念)
展示館1階 玄関ホール上…
何気にNASAのロケット模型(説明なし・たぶんサターンロケット)…
玄関ホールに掲示されているパネル…
なんか素人っぽいキャラクターだなぁと勝手に思ってましたが
実は“あしたのジョー”の「ちばてつや」大先生の作品でした(失礼しました)…
建物の割に細くコンパクトな館内エレベーター…
(展示館3階への階段は封鎖されています)
初代プラネタリウム投影機の一部が大切に展示されています…
当時は、西日本唯一の回転架台式プラネタリウムでした…
五藤光学研究所製 プラネタリウム「L-2型」(1970年〜1992年)
このプラネタリウム「L-2型」は、北九州市からの「直径20mドームの東洋一(当時)のプラネタリウムを」という依頼で開発されました。また、今日のシステムの原型となる、地球から飛び出して見る宇宙を再現する、いわば、「脱・地球」型と呼ばれる、最新モデルとして作り上げられました。そして、1970年12月23日に北九州市立宇宙科学館(当時)に収められました。この同じ時期、米国・ニューヨーク州ロングアイランドのヴァンダービルトプラネタリウムには、「L-2型」とほぼ同型の「JHS-Custom型」が納入され、恒星の数、等級の精度と星野の美しさ、惑星、月の位置精度を評価し、「スカイアンドテレスコープ」誌(1972年8月号)に「世界で最も美しい星野と最も精度の高い惑星投映機」と称賛されています。
※現行機種は同社製「G1920si型」(1992年〜)
ルパンウォーク…
赤外線センサーを使った、まるで遊園地のアトラクション…
パソコンワークショップ(ほぼ年代物の機種)…
設置当時はパソコンって珍しかったんだろうなぁ…
展示館2階から、そのまま「プラネタリウム」がある天文館2階へ…
ここだけ見ると旧スペースワールドを思わせる雰囲気…
少なくとも12年間は整備更新されず、このまま掲示されてるんだな…
ノーベル賞学者 小柴博士考案「カミオカンデ」光電子倍増管の模型…
スペースシャトル「コロンビア号」模型…
(コロンビア号の空中分解事故後だったら設置できない機体)
アポロ11号で月まで行った月着陸記念切手の印刷原版(実物)…
月面に残された記念プレート…
佐藤栄作首相のアポロ計画成功を祈る色紙(レプリカ)…
階段ホールにある「スペースシャトル」のイメージ図…
図柄から見て、打ち上げ以前の実際とは異なる想像画…
いつから貼ってるんだ(◎-◎;)
旧スペースワールド「宇宙博物館」にあった
国際宇宙ステーション(ISS)の精巧な模型が移設展示されてました…
スペースワールド「宇宙博物館」
「シリウス君」がいるので、旧スペースワールドのキャラクターだった
「ラッキーラビット」の当館キャラクター就任は難しいな…
最後におまけですが、階段近くにある、錆び付いた用途不明の気になる施設…
銘板には「第18回オリンピック東京大会記念(昭和39年10月10日)」…
寄贈者は「八幡ロータリークラブ」…
ってことは『宇宙科学館』開館前から桃園公園にあったってことだな…
五輪カラーの5色のライン…
1回目の「東京オリンピック」を記念したものだとわかります…
形状的に推測して、ポール部分が朽ち落ちた国旗掲揚台っぽいな…
(C)北九州市の造型
〈参考〉『北九州市立宇宙科学館』
開館して7〜8年、1978年頃の外観(すでに壁面に劣化が見られます)…
ほぼ同じ角度で撮影…
張り替えられた壁面やステンドグラスの設置、異なるドーム屋根…
いつの間にかリニューアルしてたんだ…
『北九州市立宇宙科学館』開館当時のキャプション
直径20mのドームの中で、12,000個の星を映し出す西日本唯一の回転架台式プラネタリウム。定員450人。経度変化やその他各種投映機を備え、いながらにして世界各地の星座、宇宙空間での星座を見ることができる。美しいカラーのスカイラインが臨場感を盛り上げ、その迫力は素晴らしい。
所在地 北九州市八幡東区桃園3丁目1-5
開設日 昭和45年12月23日
構造 鉄筋コンクリート造3階建
面積 敷地面積635.97㎡ 建物延面積2,059.32㎡
工期 昭和45年5月〜11月
工費 107,500千円
施工 (本体)金子組
投映機 五藤光学研究所製 プラネタリウム「L-2型」(北九州市開発依頼)
なお、北九州市は、旧スペースワールド跡地の一部に
最新型「プラネタリウム」を設置した『新科学館』の建て替えを発表…
かつてスペースワールドにあった「月の石」も継続展示するとのことです…
スペースワールド「月の石」
現在も旧スペースワールド跡地に残る“スペワの象徴”
スペースシャトル「ディスカバリー号」原寸大模型…
『新科学館』への移設を夢見てたけど、残念ながら解体が決まっています(T-T)
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