そごう水島元会長、100歳の祝いに政財界から250人
2012.04.15
百貨店業界のカリスマ経営者だった、そごうの水島広雄・元会長が15日、100歳の誕生日を迎え、都内のホテルで政財界人など約250人が「百寿を祝う会」を開いた。発起人には出身校である中央大学の久野修慈理事長をはじめ海部俊樹・元首相や元財務相で東洋大学総長の塩川正十郎氏、三菱地所の高木丈太郎・元会長、スズキの鈴木修会長兼社長らが名を連ねた。
車いすで会場に現れた水島氏は「百歳はあっという間だった。皆さんに生かされて百歳を迎えることができた」と何度も感謝を述べた。ただ、百貨店経営や過去の裁判などの話題には一切触れなかった。
水島氏は1912年生まれで、民法学者で東洋大学名誉教授などを務める一方、日本興業銀行勤務を経て、そごうの社長・会長を務めた。 2000年7月に日本最大の百貨店だったそごうグループ(現そごう・西武)は、当時では過去最大の1兆8700億円の負債を抱え民事再生法の適用を申請した。水島氏個人に対しても06年、差し押さえを免れるために自分名義の預金を引き出したとする強制執行妨害罪での有罪が確定していた。